競技会に参加される選手はじめ、入館されるすべての方へ

アスリートのそばにいる人たちは知っています。
あなたたち選手が、普段から自分の身体に気を配って生活していることを。
例えば、念入りにストレッチをしたり、栄養を考えた上でドーピング違反にならないように、食べ物や飲み物を選んだりしていることを。
最初は意識して気をつけていたかもしれないけれど、いつしか無意識にそうなっていたと思います。
それと同じように、身を守るための行動のひとつとして、感染対策をあなたの「当たり前」にしてください。

この数か月、競技会が少しずつ開催されるようになってきました。
ですが、参加できることを、当然に与えられた権利だと思っていませんか?
室内で大勢が集まると、感染リスクが高まります。
外に出られず不自由な思いをしている人が世界中にたくさんいるなかで、幸運にも、あなたは競技会に参加する機会を手にしています。
その背景には、リスクがあるなかで運営を引き受けてくださる競技役員の方、施設を貸してくださる相模原市やグリーンプールの館長、万が一調子が悪くなった時に面倒を見てくださる医療従事者の方の存在があることを想像してください。

感染リスクのみを考えるならば、開催しないのが最良の選択となります。
では、なぜ責任を負ってまで競技会を行おうとするのでしょうか?
もちろん、日頃の練習の成果を発揮する場を作りたいという思いがあるのは当然です。
しかしそれ以上に、アスリートには発信力があると、私たちは信じているからです。
世界に目を向けると、アメリカで黒人差別反対運動が起こるなか、テニスの大坂なおみ選手が犠牲者の名前の入った黒いマスクを着用して登場しました。
この行動は、多くの人が人種差別について考えるきっかけを生み出しました。

私たちにできる発信とはなにか、一度立ち止まって考えてみませんか。
その答えのひとつは、身近な人に感染対策を促すことではないでしょうか。
ただし、声高に叫ぶだけでは、周りの人はついてきません。
まず自分自身がぬかりなく対策をすることで、説得力が生まれます。

私たち相模原市水泳協会は、今後も競技会を続けていきたいと考えています。
そのためには、感染リスクを上回るほどの開催意義があることを、外に向けて示していく必要があります。
そのとき、アスリートには発信力があるから世の中のためになるのだと、私たちは胸を張って伝えたいです。
残念ながら、感染の波が再び押し寄せてくることが考えられますし、今後はさらに深刻な状況におちいる可能性さえあります。
それでも、みんなで泳ぐ喜びを共有し続けるには、競技会を開くことの価値を、スポーツをしない人にも伝えていかなければなりません。

この動きが、他の地域、他の国に波及していけば、オリンピックだって開催できるかもしれません。
大それた話だと笑う人もいるでしょうが、私たちは本気でそう信じています。
ただじっと待っているだけでは、状況はよくなりません。
自ら考え、私たちを取り巻く環境がよいものになるように行動してください。
アスリートの力を信じてくれる人を増やすために、そして世界を明るくしていくために、この競技会に参加しようと決断したあなたから、発信力の輪を広げていきませんか。

相模原市水泳協会

 

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2020年12月10日